下のグラフは、弊社サイトの「OJTについてお聞かせください」というアンケートの結果の一部です。状況としては、OJTを重視はしているが、実際には期待通りに展開できていないというところかと思います。
OJTアンケート集計結果

では、なぜOJTが重要なのでしょうか?

共通認識となっている理由の1つ目は「コスト」です。OJTは、集合研修や通信教育と違って外部流出費は発生しません。
しかしながら、集合研修の場合ですと1人の講師で30名教えることができますが、OJTだと30人を教えるには30名の先輩社員が指導の準備をし、指導にあたらないといけません。
こ うした比較をしてみると、OJTは手間がかかり、非常にコストの高い教育手段という側面も持っています。

次に多い理由は、「自社の固有の技術、部署の固有の業務だからOJTでやるしかない」というものです。
これは確かにそのとおりだと思えますが、OJTを受けた新人からは「人によって教え方がバラバラ」「先輩によって言うことが違う」といった声もよく聞かれます。

理由の3つ目は「個人個人にあわせて直接指導できるから」という点です。
この点がOJTの最大の特徴だと思います。ところが、指導にあたる上司や先輩は、指導や教育に関して十分なトレーニングを受けているわけではなく、本当に指導できる対象者や状況はかなり限定されています。

さて、「OJTがなぜ重要なのか」という問題に対して、一般的に語られている理由を3つほどあげ、あえてそれらに対する否定的な見方を書いてみました。
実際には、OJTの重要性を語るには上記の3つの理由で十分だとは思いますが、これほどOJTを重視するのには、もっと本質的な理由があるようにも思えます。

★ 詳しくはこちら → OJTの理論&手法「OJTがなぜ重要なのか」