法人営業として5年間キャリアを磨いてきた筆者。所長から新人の指導役に付け加えて「K社を新人に引き継ぐこと」というミッションを与えられる。指導役を任されることはすんなり受け入れつつも、「K社を新人に引き継ぐこと」というミッションには、非常に不満を感じ……。

★このOJTケースの内容は「自分の場所を明け渡す勇気」を参照。

●職場状況

  • 職場:法人営業
  • OJT対象者:新人の諸星
  • OJTリーダー:私(5年目)

●アウトライン

  • 法人営業として5年間キャリアを磨いてきた私。所長から新人の指導役に付け加えて「K社を新人に引き継ぐこと」というミッションを与えられる。
  • K社は、私の売り上げの4割にあたり、かなりの大口。しかも私が営業3年目で新規開拓をして受注した思い入れのある取引先。
  • 私は、所長にK社を新人に引き継ぐことに対して反対を試みるが、所長の考えは覆らず、K社を新人に引き継ぐことになる。
  • 私のもとに新人の諸星が配属された。第一印象は、はきはきとしたさわやかな新人。かなりのイケメンで周りの同僚や顧客からも好感が持たれる。
  • さわやかな印象から一転。諸星のチャラい返事や態度が目に付くようになる。連絡や報告を忘れることもあり、ムカムカした気持ちが芽生えてくる。
  • ある日、諸星がK社の納品物を期日までに届けることを忘れてしまうというトラブルが発生。真っ先に顧客のもとへ諸星と一緒に駆けつけ謝罪すべきであった。
  • ところが、私は会社への反発、諸星の言動など、これまで気に入らなかったことが積み重なり、諸星に冷たく言い放ち、さまざまな不満をぶつけてしまい……。