企業内教育はOJTが中心だとよく言われますが、個々の指導者任せにするより集合研修で教育した方が効率が良いのではないでしょうか?

集合研修は、1度に数名から数十名の教育を実施でき、指導者の数も1人ないし数名のトレーナーのみで済むため所要時間と人手の面では効率的です。
また、教育技術についても専門のトレーナーが用意したプログラムと完成度の高い教材を用いて実施することもできるので、それらも集合研修の長所と言えます。 

しかし、集合研修でより効果的な教育を行なったとしても、指導対象の全員が同程度習得できるとは限りません。 予備知識や個人の得手不得手により、どうしても習熟度に差が出てしまいます。そうすると、指導に追いつけない人を出さないため、集合研修の内容は平均的なレベルかもう少し下に合わせて進めることになります。

上記のような個人差に対応するには、マンツーマン方式のOJTのほうが有効です。また、職場内で実施するOJTは、実際の環境、実際の道具、実際の業務をもとに教育することができるため、別途会場を用意する集合研修より実践的な教育方法です。

つまり、OJTと集合研修は単純にどちらが優れているというものではなく、それぞれの特性を考慮して組み合わせるとより効果的であると言えます。 

★詳しくは→ 企業内教育の中心はOJTだと言われていますが、上司任せにするより集合研修で実施したほうが効率が良いのではないでしょうか?